沢山の、お祝い事をご家族様と、準備をしたり、おしたくをさせていただくことは、とても幸せなことです。

中にはそういかないご家庭もあり、やむを得ず、施設に暮らす子供達を支援し続けたグループの人たちの話を聞きました。自分たちで月一度バザーを開き、そこで集めた費用を、毎年毎年送り続けた。その月日は、20年以上。その活動はまだ続いています。よき、人生の先輩方のお話を聞くにつけ、貴重な志のあるかたに続けていただけるようなささやかなグループ支援に、及ばずながら、携わらせていただいている幸せを感じます。広くそのことを知っていただけるのも役目としてあるのでしょう。

生活のために使うのではなく、楽しみのために、使って欲しいと、渡すのだと聞いて、確かに贅沢と見なされることには、遠慮もあり、後回しになるだろうと想像ができます。

着物も同じであろうと思います。仕立ての山口さんは、乳児院で保育士として働く傍ら、卒園して幼稚園に入所した子供達や、乳児院にいる子供たちのために、古着から晴れ着を作っていました。彼女の仕事の原点はそこにあり、不用と打ち捨てられたり、忘れられたものに丁寧に向き合い、生き返らせることをしてくれるのです。

ご両親が事情で、つとめを果たせないのであれば、地域が一体となって、子供を見守るような活動ができないか。私は、着物を望まれるなら何かを見繕い、着せて差し上げるくらいしかできないけれど、同じように子供たちに力になれないかと考える人と何かできないかと考えます。

言ってしまおう!

子供たちに、晴れ着を着せようプロジェクト

私の子供たちだって、近所、学校、習い事、様々な方々に育てていただいている。私自身も、そういう見えない沢山の手に育まれ、支えられ、今も生きているのだから。

少しずつ、形にしていきたいと思います。今まで、勇気がなくて言わなかった。出来ないかもしれない、目処がたっていないことを、言うのは出来なかった時に恥ずかしいとか、無責任だとか、思っていました。どうしたらよいか、誰に言ったらよいかも、わからなかったから。でも、言うのが先。やりたいと、口に出すのが大切。そのつぎの瞬間に、道が拓けるのですから。会いたい人には会え、必要なものは必ず揃う。

そう思って進めていきます。