2018年4月26日着物の行方を考える
私の師匠であり、生徒さんでもあるという不思議な関係の方について、書いてみようと思います。
趣味人であり、よいと思う趣向も似ていて、一緒に着物でお出かけしますと、着物が被らないように、ちょっと頭を捻ります。被ったら、負けます。ワタシが。だって、本当にいいセンスしてるし、着物がずっといいんだもん。一度なんて、桜の季節だ、ピンクにしよう!と思って、10代のころに誂えた上田のピンクを着ようとして、はたと、直前に回避しました。着ていたら、山崎青樹さんのピンクと並んでしまった。我ながら勘だけは鋭いです。それに、若さでなんとかなる年じゃなくなったもんね!(“⌒∇⌒”)こんな、やり取りも楽しいのが着物です。ウフフ。
でも、いつも、これ1000円で手にいれたのよ。とか、信じられないようなものを見せてくださる。「もう、こうなったら、古物商の資格とって、商売にしますか?」と聞いたら、「面白いわねー。」という返事。
そう、面白いと、新しいことにトライする精神が若さの秘訣なんだろうなあ。負けてられないなあ。
少しずつ、整理していかなくちゃ、着物もとおっしゃって、私に誰かきる人がいるのなら、とお渡し頂いた着物が何枚かありましたが、(私とサイズが違う、かえすがえすも残念なことに!)、直ぐ嫁に行ってしまいます。質が良いためです。
お譲りするほうが、よいのではないですか?その方が、真剣に必要か考えて下さるし、大切にしてくださる。そうしてみませんか?と、提案させていただきました。
着物を必要としてくれ、愛してくれる人のもとに。大切にしていたひとから、直接、大切にしてくれる人のもとに。大きな家族のように。
レンタルもそんな形で、広げていきたい。
少しずつ、それが、事業として、成り立つようになれば、そんな輪も広がるような気がしています。