よく、私はこちらのすずのきさんを買いもしないのに、覗きにいきますが!

ずっと仲良くしてくださる店員さんがいます。

もちろん、用もなく覗くのではなく、何かお客様や、生徒さんに相談を受けたからなのですが、誠実に人に寄り添い、的確に答えてくれる。様々なことをいつも話しているため、私の考えをよく理解してくれています。間違いがないので、安心して聞いてきて、見せてもらってね。と、おねがいできるんですね。

いつも、二人で話すことは、我々の仕事のジャッジをするのはお客様で、本当に良かったのか、答えがわからない。数年後でも、リピートしてくださったり、写真で見せていただいて、初めて良かったのだと思う。

見ていると、本当に彼女にはよくお客様が訪ねて来ている様子です。ベテランなんですが、初心を忘れず、学ぶことを忘れず。20歳のお孫さんがおられるのですが、笑顔の本当に可愛らしい素敵な方なんですね。

一度など、彼女が全てコーディネートしたお客様が、一族様で七五三の撮影に見えた。それぞれが見事な装いで、並んで写真を撮っても引き立てあい、全体を見ても調和をしていました。

 先を見通す見識こそ必要なもので、そういう良い仕事をしてくださると、それこそ、20年先に、お客様が、お着物に残されたメッセージを受けとることができる。幸多かれと、願い襷を渡してくれた方々がいるからこそ、良い仕事をさせていただくことができる。着付け師は、最終ランナーのようなもので、渡されたバトンを、次の世代へと繋ぐ鍵を握っているとも言えるのです。美しく快適に着せて、次の世代の方々が、着物ってこんなに素敵なんだ、と気づいてくださること。人の情けや、幸せを願う深い愛があって、私たちは生かされているということを感じていただけるように、最善を尽くしていきたいと考えています。

まるっと、おまかせして大丈夫なかたがいると、やはり安心します。

松本さん、いつまでも、お元気で心強いアドバイザーでいてください。