最近、足柄の瀬戸屋敷に伺う機会が増えましたが、発酵大作戦の講師として呼ばれているサケカスコちゃんのお手伝いにうかがっています。

着物を着て立場を現す、季節感に応じて変化していく。ただのファッションではなく、心を表現していくものとして、相応しいものは、なにかをいつも考えています。

講師の立場、もてなしをする側の立場、お祝い事の立場、お茶席の立場。同じに見えて全て違います。半襟一つ、帯揚げ帯締めのあしらい一つ。張りつめた美しい世界。シンプルであればあるほど、難しい。

いかに誉めていただいても、ただの一度も満足をしたことがない。果たして最良であったのか、まだ、出来たのではないかといつも考えてしまうからです。

だから、進化をし続けている人と共にいると心地よい。

採算などを考えず、最良のものを提供して行きたい気持ちはよく分かる。現状が許さないことも、全く理解されないことも手柄を掠め取られるようなことも、時にあることで。悔しい思いを重ねつつも、諦めず、恐れずに、正しく価値を認めて貰えるところにいってほしい。

その先にある世界を、見つめて。

エールを今後も送りたいと思います。

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