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いつも一緒に過ごしていた家族が大人になり、住所も別々になると、なかなかお揃いになる機会も少なくなります。節目にお揃いになって、お着物を皆様でお召しになってみませんか?とご提案さしあげたところ、朗らかなお母さまは、微笑んで「それはいいですね。」とおっしゃいました。

5名様となるとお支度もかなり気を入れて、からこの女将さんと打ち合わせを進めて準備をしていきました。

元気なうちに着物を着た母と写真をとればよかったという思いは、ずっと心のうちに私はありまして、抜けない棘のように、あるものですから、私には、家族で残していただくという拘りがあります。父と着物を着て撮るということは、出来たのですが。母とは、結婚式のときしかありません。

そんな折、モーメントフォトスタジオの先濱さんと知り合い、先濱さんも同様の気持ちがあって、ファミリースタジオをしていることを知りました。いくつになっても、淋しいものは、淋しいもので。若い方なら尚更その思いは強いだろうなと想像します。

この仕事は、人の心の機微がわからないと出来ないことがおおく、からこの女将さんと仕事をすると、私はまだまだだなと、思うことが多いです。着付けをするだけではなく、プロデュースをするのには、どれだけ神経を払っても足りないことばかり。日々これも勉強です。

素晴らしいご家族様のご健康と、ご発展をお祈りして。お嬢様に沢山の幸せがありますように。

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