2020年2月7日お召と袴
ある時、娘の友人のお宅に伺いましたら、袴に合わせようと思って、と見せてくれた着物がありました。今はあまり見かけることの少なくなったお召の着物で、紅絹とのコントラストが美しいものでした。お召というのは、独特なシャリ感がある縮緬ですが、先染めといって先に糸を染めることによりこの風合いが生まれます。華やかな着物が多い中で、シュッと紺のお召も素敵なのではないかと思います。若い人向けに、袖は長く出来ています。明るい緑の帯が凄く映える装いになるのかな。昨今華美になると、小学生の卒業式に袴着用が禁止の向きもあるとか。お母様のお持ちの着物と合わせてみるのも、近所の人に借りるのも、知恵も色々、手立てはあるのにな。これからも、そういう着物を着たい人の手助けが出来たら嬉しく思います。