2018年6月28日古い着物の嫁入り
古い着物をリメイクすることをしようと思ってと、言われたため、心がけておきますね、とお返事しましたら。着物を誰かに差し上げたいとの、ラインがすぐに友人から入りまして。
縁というのは。こういうものね。と、いつも、思います。めでたく今日、お二人を会わせて、お着物の受け渡しをいたしました。
作る人は旧知の仲でありますが、果たして出会ったきっかけが、双方とも記憶になく。着物のイベントなどに、来てくださることにより、親交ができたのですが。着物をいとおしそうに触れながら、生地を見る目の確かさに驚いていましたら。お母様が、産着の仕立てをなさる方で、着物の端切れで、いつも遊んでいたとのこと。お人形さんのお布団が、着物の裏地の羽二重なんて、贅沢な話だね。と、笑ってお話していました。
お着物をどうするか悩んだ挙げ句、連絡を下さったとき、どんなものかも、判らず途方に暮れていたはずです。確かな品が多く、洗い張りをきちんとしていたため、リメイクにも着用も可能な品がありました。絞りの、ものがたしかな、振り袖の着物は私が預かることになりました。
ご自身が着用された、お宮参りの着物は、手元に残されました。生まれたばかりのお孫さんに掛けて差し上げて、お写真でも一枚残されてもいいかもしれないですね、と申し上げました。わからないとおっしゃっていても、着物に向き合ううちに、自ずと手元に残しておく着物が、はっきりしてくるものなのかもしれません。
着物たちは、新たに命を吹き込まれて、素敵に生かされることでしょう。
今から楽しみです。