先日友人から、杉野希妃さんが、switchという番組に出るよー。と聞いて、ききさんが大好きな私としてはそれは、外せない!と、がっつりテレビ前に、スタンバイ。何故だか、ドキドキしながら放送を見ていました。どうして私がこんなに緊張するんでしょ。ききさんてば、やっぱり美しい!頭の回転も早く、話も面白く明るい笑顔も大好きです。好きなのー。どんだけー。

お恥ずかしながら。なんの予備知識もなしに、石内都さんと、杉野希妃さんのお二人の対談を見させていただいたのですが、内容が素晴らしく本当に感動しました。お二人のやり取りは軽妙でありながら、物を捉える深い眼差しを感じられて。石内さんの作品は時を経て古びたものを美しく。傷をおったもの、原爆で被災した人が着用していた遺品ですら、生き生きと美しく捉える。杉野さん自身も大きな自動車事故を乗り越えて、傷を負いながらもパワーアップして甦った方で。お二人は何か目に見えない強い縁に導かれるようにして対談されている、そんな気がしました。

番組終了後、石内さんが、子供の着物を写した写真集があると知り、是が非でも欲しくなり、発注しました。題は、幼き衣へ。赤ちゃんの着物は、背中に縫い目のない一つ身の着物。無防備である背中を守るために、背守りがつけられました。糸で簡単に縫われたものから、形状は様々。裏地に生年月日がかかれていたり、経がかかれているものも。また、百徳の着物と言われる様々な人から頂いた端切れを繋ぎ合わせた着物が実に美しく。着物は贅を尽くしたから美が宿るのではなく、生きることへの切なる願いや、幸せを祈る心が形になるから美しい。それは、100年の時を経ても、心が生きているから生命力を失わない。石内さんの写真は、そんなことを、ストレートに力強く伝えてくれます。

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