着付け師として仕事をして行きたいと言われた時、師範資格でも取れるところを紹介したほうがよいのではないか、と正直考えていました。大手の着付け教室では、100万近く考えなければならないのは相変わらずのようで。これでは、いったい何時になったら元が取れるのやら考えてしまうところです。

じゃ、着付けのプロってなんだろうってことですが、現場に入り日常に着せるチャンスを得られれば、資格がなくても上達もするし、逆に師範の資格などを持っていても、着せる機会がなければ、いきなりお金をいただく仕事をするのは難しいと言えると思います。

じゃあ何故、着付け教室に何年も通う必要があるの?と言うことですが、1000年を越す文化があるので、染め織り、歴史、格や、産地など知っておかなくちゃならないことが山程あるんですね。レンタルなど、店にある着付けの対応はある程度の練習でなんとかなることでも、お客様がお持ちになられる着物が何か、どのような状態か判らなければ適切な着せつけをすることは出来ません。スタッフの中に1人詳しい人がいるだけで、お客様にも安心していただけるようですし、まあ、難しそうな仕事は大体詳しいものに回ってきます。それこそ、やりがいのあることといえましょう。何を見てもびくともしないふとーいおばちゃんの神経は、ここでも生かされるという。(笑)

ご要望があり、現場に入ってもらうための最低限のスキルを身に付けられるような、養成課程を作ることにしました。ゴールと、回数をしっかり定めて。大切なのは、どんな体型の人でも対応ができるように、モデルさんも毎回代えていきます。現場で実際あったようなことを交えながら、実践的なレッスンにしていきます。将来共に仕事をしていただける仲間になっていただけるように、頑張っていきたいと思います。