縁を頂きまして、 三泊四日、五時の鐘 とい茅ヶ崎を舞台とした映画に娘を出していただくことになりました。

小津安二郎監督が定宿とされ、映画ファンにとっては、メッカとも言える茅ヶ崎館を貸し切って、撮影が朝早くから夜遅くまで連日行われています。

一つのシーンを撮るのに何回もテイクやリハーサルを繰り返し、スタッフの方や俳優さんが懸命に映画を作り上げていく様子は、本当に感動的です。素人には珍しいことばかり。ただ、子供たちは、長時間の待ちに飽きてしまい、皆様にはご迷惑をお掛けしました。それでも、皆様優しく接してくださり、心より感謝しております。

茅ヶ崎館は、品格ある和風建築ですが、不思議なことに、親戚の家に行ったような、どこか懐かしく、ほっとする場所でもあります。

役柄から、お着物をお召しになっておられた兵藤公美さんのお写真を撮らせていただきました。大学で演技指導の講師をされ、舞台経験も豊富で、日本舞踊もされていた兵藤さんの着物姿は、美しいです。立ち姿や、何気なく座った姿ももれなく絵になるんですね。お庭を眺めながら、ゆったりと団扇を扇ぐ姿は、さながら映画のワンシーンのよう。

ご本人は清潔感のある、優しくて温かいお人柄ですが、映画の役は意外にも!?(笑)

そのギャップがまた役者さんのすごいところなんでしょうね。

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