中三の山盛りある宿題の一つに

感動した言葉についての作文というものが、ありまして。

どんな言葉に感動したのだろうと聞いてみると。

剣道部の顧問の先生から、教えて頂いた、守破離だそうで。

なかなか、シブい言葉のセレクトだなと。横目でチラチラ作文の進捗状況を、眺めつつ。

自分は、守の立ち位置で、これからだという息子の成長が嬉しくも、ちょっと羨ましく思うのです。

しっかりと教えて頂いたことを守って、自分のものにする、守

その教わった型を、自分に合うように改善していく、破

型から離れ、自由自在になる、離

道と呼ばれる、日本の伝統の果てしなさ、奥深さ、

この言葉に集約されているように思います。

周りの方々に支えられて、再開させて頂き、ホームページまで、持たせて頂いた仕事ですが、いわば、守から、破、離へと進まなければならない段階。基礎をどれだけ厚く、積み重ねておくか。いつでも、柔軟に守に立ち返り、謙虚に学ぶか。この大切さを、日々改めて感じるのです。

目の前にいるお客様に、限られたなかでも、精一杯最大限の良いものを提供しようとする姿に、まだまだ、学ぶことは多く。厳しくとも、そんな方に会えたことがとても嬉しく。

60を過ぎ、70を迎えてもなお、アグレッシブに仕事に向かう、人生においても、仕事においても、師といえるそんな方の、背中を追いかけて行けたらと、いつもおもうのです。

何よりも、最大の師は、お客様で、大切な人生の節目に彩る着物のお支度をさせて頂くのに私は相応しいか、その方に相応しいお支度が出来ているか、

明確な答えのない問いをいつもしているような気がします。