いつもは、着付けの講座の依頼を頂く形ですが、今回はお茶会のお着付けのお手伝いをさせていただきました。これは、浴衣の着付にも応用できそうで、講座の新メニューに加えようかしらと調子にのって思案中。美しいとりどりの着物に目を奪われ、着物談義に花咲きました。久しぶりの知り合いにお会いでき、着付けに興味のある方にも、いつもお世話になっている講座の先生にも!着物が結ぶ不思議な縁。このような貴重な機会に呼んでいただいたことに、感謝で一杯です。あたたかく、心尽くしのお茶を大変美味しく頂きました。

素敵なお召を、着ていらしたかたの、お写真を撮らせて頂きました。少し写真が暗くて分かりにくいのですが、スッキリとした縞の着物に、異国情緒ある帯が、映えていました。わずかに覗く、帯揚げのピンクと紫のグラデーションが、硬派な着物に、女性らしさを添えていました。多色の帯の色に、すっきりと単色の帯締め。この対比、引き立て合う関係。無駄のなさ。帯位置も絶妙で、将来こんな素敵な装いをしたい。と思わせてくださいます。素敵な先輩方にお会いできること。これが、着物の楽しみでもあります。

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昨年の東京国際映画祭に出品された、映画雪女の舞台挨拶の着付けをさせていただきました。監督であり、主演女優である杉野希妃さん、雪女の娘役の山口まゆちゃん、映画のなかから、抜け出してきたかのような、お二人の美しさにそれは感動いたしました。希妃さんの着物は辻が花の着物でしたが、この着物は、雪女の世界を表現したような着物でした。深い紺地に、舞い散る雪のように配置された辻が花。辻か花は、安土桃山時代に生まれ、江戸の初期にはこつぜんと姿を消した、幻といわれる染め。どこから生まれ、消えていったのか。誰も知るものはいない。残された少ない資料から、久保田一竹氏が昭和の時代に蘇らせた。過去の姿ではなく、現代の姿でよみがえったのが、辻が花。この世のものではない幻想の花は、時代を超えて今でも人の心を引き付けてやまないのです。雪女の物語のように。

熱心な質疑応答が、映画観賞後に交わされ、杉野さんの映画にかける熱い思いが、会場中を包みこみました。映画は、一方通行のものではなく、観客と製作者一体となって、作り上げるもの。そんなことを、教えていただいた気がいたしました。着物の世界と同じですね。

映画は、3月4日から、横浜と有楽町で公開予定!今から楽しみです!

 

 

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