ご無沙汰しております。ホームページかなりほったらかしになっております。パソコンが壊れてしまい。続いて、アイパットも動かず。機械と相変わらず相性が悪いのです。実家を片付けることになり、桐のタンスがお引っ越ししてきました。収まらない着物と、着物の本。集めに集めた本も、100冊。父の収集癖を、笑えません。ウーン今我が家に必要なのはこの着物たちではなく、老後の資金かしらと、頭をよぎりますが。不思議なもので、一枚一枚全て明確にいつ、誂えたとか、記憶にあります。貰い物も多くあり、元気だった母の姿や、話したこと、全て詰まっています。帰る場所を失うようで、私は、頑なにタンスを引き取ることをこばんでいましたが、なんのことはない、私のもとにやって来たこのタンス。心の拠り所になってくれました。

 

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遠方で下宿生活を送っておられるお嬢様から、卒業式の袴レンタルを考えている旨の連絡があったのよ。ちょっと見てくれるかしら。と、お嬢様から送られてきたレンタルする予定の着物の写真を見せていただいたのは、確か昨年末のこと。

ん?わざわざ全部借りなくても、貴女のおうちには素敵な着物が沢山あるではありませんか?袴だけレンタルされるのは、いかがですか?と申し上げたところ、全部セットに、なってるとのこと。全て込みだと、なかなかよいお値段だわー。と、思わず二人で頭を抱えたところ。はたと、私は、紺のシンプルな袴を持っていたことを思い出しました。この、シンプルな紺は、とり合わせやすいのですが、さて、どれに合わせるか考えました。少し短めに、なっているお振り袖にあわせるとなんとも、肩の朱のいろが生きて美しい取り合わせになったのです。

成人さんの記事のお姉様なのですが、実際の成人の際には、お母様の着物をお召しになったため、こちらのお着物は初めてお召しになられました。写真を拝見すると、理知的で、品位があり、お母様によくにておられます。

実際には、遠方なので、私がお着付けさせていただく訳ではありませんが、着物はやはり思いを繋ぐもの。その一つの橋渡しが出来たことがとても嬉しく思うのです。

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