2016年9月20日蘇る古い着物
かれこれ、山口さんとのおつきあいは、20年。
数年前、青梅の着物のお祭りに二人して出掛けたのですが、その時に彼女が着ていたのがこの着物。様々な着物業に携わる人が出店していたのですが、彼女の着物は絶賛されておりました。あの着物は素敵だったわというと、ん。あのツギハギ着物?との返事。一枚じゃ短かったからねー。とあっさりと返答が。柄の配置が実に絶妙で、本当にステキなのです。古着屋さんで安く二枚手にいれたのよね!と笑う彼女の人柄がつくづく好きだなあ。と思います。古い大島は時を経て艶めき、全体に配されれば、煩く見える女物の総柄を無地に近い男ものが抑える。一見控えめに見えながら、地味なものを好むように見えて、しっかりと光る個性を持ち続ける。かわらない彼女の人柄をよく表す一枚です。