振袖の仕事デビューを飾るために頑張っている人たちがいます。私自身も更なる高みを目ざして仲間と研鑽をしています。

着付け師というのは、単なる技術だけではなく、心映えの表れる仕事で、私は「選んでいただける」「喜んでいただける」着付け師でありたいと考えていました。

大切な人としてお客様をお迎えし、素晴らしい一日を過ごしていただけるように心を砕くのが仕事だと思います。私は流れ作業になるのがどうしても苦手で、お迎えから送りだしまで、やらないと気がすまない。それどころか、着物を選んだりすることから相談に乗り始め、足りなければレンタルをし、仕立て替え、はたまた、着物を買いにいくところからと、どんどん守備範囲を広げていきました。一人の力ではどうにもならず、様々な方々にお力添え頂いて出来ることが増えていきました。何十年とお付き合いがあるのは、ざらな世界で、先輩方は技術を惜しまず、後進に伝えていきます。

後進に伝えるなど、私にはまだまだと、いつも思いますが、この守備範囲の広さは、あまり他にはないもののようで、伝えることがあるならばと、人を育てて、共に仕事が出来るようにしていくことを事業にしていくことにしました。

 どこまでできるかはわかりませんが頑張ろうと思います。

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少しずつですが、着付けの仕事に携わる人に、アドバイスをする機会を頂くようになりました。

いつも考えることは、呉服屋さんが、レンタルを営むわけではなく、写真もまた着物の知識の充分あるとは言えないとき、着付け師に求められるのは、仲立ちをしていくことなのかと思います。

また、熟達した着付け師の高齢化もあり、技術や心を繋いでいく、着付け師同士の仲立ちをしていく役割を果たしていくのかなと言ったところです。

単なるファッションではなく、文様、染織、着物には、引き継がれた思いがあり、次の世代に伝えたい。着付け師も、継いでいかなければならない思いがあります。

でも、そんななか、時折、貴重なものが、打ち捨てられるようなものもある世界で。拾って、対話をし、次に向かって生きていただく。人も着物も何も変わらないのです。

 

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